Wikipediaは、原則として(一部保護されたものを除いて)誰もが書き込むこと、編集することが出来ます。つまりその意味で、本質的には2ちゃんねると同じなのです。ただ、Wikipediaに書かれている情報は、2ちゃんねる等に比べてその情報に対して間違えていた場合など修正が行われることもあるので、その情報に対して一定の信頼が置かれているように思えます。しかし、いくらWikipediaであろうとも、その情報の根拠となるものがない限りは2ちゃんねるで書かれていることと差はないのです。この、「ネットにおいてソースがないものは信用出来ない」というのは鉄則のはずであるのに、ついWikipediaだとたとえ同じ事が書かれていても信じてしまうということはあり得るのではないでしょうか。なんというか、Wikipediaに書かれていることをソースとしてしまう感じ。でも、前述のようにWikipediaは2ちゃんねると同じく誰でも書き込めて編集出来て、当然真実と証明されていないことも記述できるわけです。これはネットに疎い人だけではなく、ネットにそれなりに詳しい人もそうなりがちのように思えます。私も思わずWikipediaに書かれていることをその場では信じてしまい、あとで調べ直すと違っていた、ということがありますから。
さて、何故Wikipediaは信じられてしまいがちなのかというと、おそらくはWikipediaに掲載されている情報の大半は本当だからではないかと。載っている情報はかなり調べられているものもあり、きちんとその情報ソースが記してあって、信頼性のおけるものも数多くあります。数々の編集がなされていることからも、正確な情報の方が多いのでしょう。しかしだからといってどんな情報も信じてしまいそうになることに落とし穴があります。何故なら100のうち99で本当のことを書いてあったとしても、残りの1が本当である証明とはならないので。詐欺師のは人を騙す時、実は嘘はごく一部で、それ以外を本当のことで塗り固めるというテクニックが使われるそうです。つまり、「○○で映画が無料」とか「△△で誰誰が儲けた」という嘘ではないことをその証拠と共に言って、その情報の信頼性を高める。で、最後一番ユーザーにとって不利なところで嘘をついて、そこで騙すと。あえてその不利なところに触れないことも多いですね。まあWikipediaと詐欺師をいっしょにするのは失礼でしょうが、結果としてそのように本当の情報が皮肉にも真実ではない情報もソースなしに信頼させてしまっている面もあるのではないでしょうか。
ちなみに私の知人もWikipediaで項目が出来ているのですが、そのページでは経歴のところで思い切り間違えているところがあります。しかし、その情報は関係者しか知り得ない情報であるので、手をつけるのは憚られるのですよね。故に放置してあるのですが、そうなるとその経歴は真実ではないにもかかわらず、嘘というままそこに掲載されていることになります。しかし、それを知らずに見てしまった人の中には、その情報を本当のものとして信じてしまう人もいるでしょう。この傾向はWikipedia内のいろいろな所で見られます。特に企業や人物の項目ではその企業や人物が詳細に書かれていることがありますが、公表されたはずのないことまで書かれていることも見受けられます。中には開発体制とか、内部の人しか知り得ないようなものについても。もちろん雑誌のインタビューなどがソースとなる場合もあるでしょうが、中にはソースの付記がない場合も多々あります。ということはその情報は当然信頼度が低いわけです。しかしこれらをそのまま信じてしまっている人もいるのではないでしょうか。これがまさしく前回書いた「伝言ゲームで根拠のない情報が本当のように語られてしまう現象」となってしまっているのではないでしょうか。
— Wikipediaも2ちゃんねるも情報にソースがなければ信頼性のなさは同じという話 - 空気を読まない中杜カズサ (via petapeta)